( ^ω^)ブッ休さんのようです

───最終話


302 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 00:26:09.27 ID:e4s4eA6o0












       
     ('A` ) ハッ
     (====)
   __ (⌒(⌒ )
 /\ ̄ ̄し' ̄\
  ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄
      | |
     / \




 
333 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 01:52:57.17 ID:e4s4eA6o0


(‘_L’)「……ということです」

(   )「ほぉ……そのような男が……」

(‘_L’)「……はい」

(   )「ふふ……一つ、試してみるかの」


それはゆっくりと、ブッ休に忍び寄った。



(   )「さて、そのとんちとやら、どれ程のものか」





( ´∀`)「このモナーが、見極めてくれるわ」



 
334 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 01:55:00.67 ID:e4s4eA6o0







最終話「Lastonti〜ラストんち〜」










335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 01:55:16.47 ID:bDqVvW/W0
ラストはえぇよwwwwwwwwwwwwwwwwwww


 
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 01:55:32.08 ID:52LQ9uXwO
まさかの第3話!?


 
337 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 01:57:50.31 ID:e4s4eA6o0


( ^ω^)「第二話終って続くみたいだったからこれで終わらすお」

ξ゚听)ξ「何言ってるの?」

( ^ω^)「いや、なんでもないお」

ξ゚听)ξ「へーんなの」

('A`)「お、ここにいたかブッ休」

( ^ω^)「ドッ休かお どうしたんだお?」


ξ゚听)ξチラッ

('A`*)ビクン!!



( ^ω^)「……?」



 
339 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 01:59:49.71 ID:e4s4eA6o0


('A`)「あ…お前に……客が……」

( ^ω^)「客? 誰だお?」

('A`)「わ……わかんないけど……」

( ^ω^)「? どうしたんだお?」

ξ゚听)ξ「なーんでもないわよねぇ……ドッ休?」

('A`*)「は……はい!」







('A`*)「おツン様!」







( ^ω^)「えっ?」



 
341 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:03:39.88 ID:e4s4eA6o0


ξ゚听)ξ「なんでもないわ」

( ^ω^)「そ、そうですか でも何か、ドッ休の様子がおかしいですが」

ξ゚听)ξ「そんなことないわよねぇ?」

('A`)「あぁ! 大丈夫だ! ここは俺に任せて先に行け!」

( ^ω^)「……よくわからんけど……客ってどこだお」

('A`)「アラ尚様が自室で対応してるはずだ」

( ^ω^)「わかったお」

ξ゚听)ξ「じゃあ、またねブッ休」

( ^ω^)「お、おツンちゃんはこないのかお?」

ξ゚听)ξ「私は……用事思い出しちゃった」



ξ゚听)ξチラッ


('A`*)ビクビク!!



 
342 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:06:09.67 ID:e4s4eA6o0


( ^ω^)「そうかお じゃあいってくるおー」

ξ゚听)ξ「またね」

('A`)「ま、またな!」

( ^ω^)(フォッ休からこっち……二人が怪しいお……)



そんなこんなで、ブッ休はアラ尚の部屋へと向かった。






( ^ω^)「入るおー」


/ ,' 3「おう」


 
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 02:07:23.50 ID:9pIirnjf0
続いてたのかwww

 
344 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:08:03.45 ID:e4s4eA6o0


ガラッ


( ^ω^)「お邪魔しま……」


N| "゚'` {"゚`lリ


/ ,' 3


( ^ω^)


N| "゚'` {"゚`lリ


/ ,' 3


( ^ω^)


N| "゚'` {"゚`lリ


/ ,' 3(やべぇ……空気が重い……)


 
345 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:10:48.49 ID:e4s4eA6o0

N| "゚'` {"゚`lリ「君がブッ休くんかい?」

( ^ω^)「そうですお」

( ^ω^)(なにこの……いかんともしがたい威圧感というかなぜか押し倒されそうな予感)

/ ,' 3(助かった……)

N| "゚'` {"゚`lリ「なるほど……将軍様が目をつけただけのことはある」


N| "゚'` {"゚`lリ「イイ、男だ」


( ^ω^)「……?」


N| "゚'` {"゚`lリ「将軍様は目を付けたが……俺はツバをつけようかな」




( ^ω^)「えっ?」



 
346 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:13:49.85 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「あんた誰よ」

N| "゚'` {"゚`lリ「これは失礼した 拙者は安部エモンと申す」

( ^ω^)「武士が俺に何の用だお」

N| "゚'` {"゚`lリ「上様から、君を連れて来いと言われてね」

(;^ω^)「う、上様?」

N| "゚'` {"゚`lリ「そう 足利モナー様だ」

( ^ω^)「なんでまたそんなとんでもない人が」

N| "゚'` {"゚`lリ「君の噂を、聞いたんだよ」

( ^ω^)「はぁ」

N| "゚'` {"゚`lリ「とんちとやら……上様が興味を持ってね」

( ^ω^)「はぁ」

N| "゚'` {"゚`lリ「拙者も君に興味を持ったがね」

( ^ω^)「やめてください」




348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 02:15:47.71 ID:52LQ9uXwO
ブッ休逃げてええええ

349 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:16:23.36 ID:e4s4eA6o0

N| "゚'` {"゚`lリ「ということで、城までご同行願おうか」

( ^ω^)「それは……命令かお?」

N| "゚'` {"゚`lリ「上様直々の命令だ」

( ^ω^)「……断ったら?」

N| "゚'` {"゚`lリ「残念だが……切り捨てなければいけない」

( ^ω^)「めんどくせぇ……」

N| "゚'` {"゚`lリ「それか、拙者に後ろの穴」

( ^ω^)「いきますいきます」

N| "゚'` {"゚`lリ「そうか 残念だよ」

( ^ω^)「なんでだよ」




 
351 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:19:50.57 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「はぁ……じゃあいってくるお爺」

/ ,' 3「早く出てってくれ 男臭くてかなわん」

N| "゚'` {"゚`lリ「さすがに爺には欲情しないさ」

( ^ω^)「こいつは今、動物に欲情してます」

N| "゚'` {"゚`lリ「ほう……そいつは興味深い……」

/ ,' 3「うるさい! フォッ休は動物じゃない!」


すると、聞いていたのかふすまがあいてフォッ休が飛び込んできた。

 ∧∧
川 ゚ -゚)「なんか呼んだコンか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「へぇ……こいつぁ珍しい……」




353 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:21:44.12 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)

N| "゚'` {"゚`lリ

 ∧∧
川 ゚ -゚)

N| "゚'` {"゚`lリ「メスには興味ないがね」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「失礼な奴だコン」

( ^ω^)「あ、そうだフォッ休」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「?」

( ^ω^)「一人は不安だからついてきて」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「どこに?」

( ^ω^)「お城」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「お城!?」


 
354 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:24:52.63 ID:e4s4eA6o0
 ∧∧
川 ゚ -゚)「いくいく!」

( ^ω^)「オーケイ じゃあいこうか」

N| "゚'` {"゚`lリ「やれやれ 遊びにいくんじゃないんだぞ?」

( ^ω^)「大目に見ろお」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「みろみろ!」

N| "゚'` {"゚`lリ「まったく……」

( ^ω^)「ドッ休っていうイキのいい奴を紹介してやるお」

N| "゚'` {"゚`lリ「ガッテン承知」








('A`)(えっ……なんだこの悪寒……)

ξ゚听)ξ「休むな 舐めろ」

('A`*)「はいいいい! ツン様アアァァァ!」



 
357 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:28:16.80 ID:e4s4eA6o0


そして二人と一匹は、暗黒寺を後にした。

お城は、町を抜けてすぐのところにある。
一瞬お城を物凄い遠い設定にして冒険物になりそうになった。

危ない、所だった。

( ^ω^)「おー 馬とか初めて乗るお」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「楽ちんだコン!」

N| "゚'` {"゚`lリ「おいおい あまり動くなよ」


ブッ休とフォッ休は安部エモンが引く馬にまたぎ、はしゃいでいた。





 
360 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:31:07.85 ID:e4s4eA6o0


( ^ω^)「安部エモンさん」

N| "゚'` {"゚`lリ「どうした?」

( ^ω^)「そんな有名になるほどとんちを披露した覚えないんだけど」

N| "゚'` {"゚`lリ「拙者は言われただけだからな よくは知らん」

( ^ω^)「使えねぇケツアゴだお」

N| "゚'` {"゚`lリ「ハハッ なかなかに言うじゃない」





N| "゚'` {"゚`lリ「そのケツアゴで頬をスリスリしてやろうか」





( ^ω^)「ごめんなさい」


 
361 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:33:45.78 ID:e4s4eA6o0


N| "゚'` {"゚`lリ「ごめん、阿倍だった」

( ^ω^)「えっ?」

N| "゚'` {"゚`lリ「こっちの話だ」

( ^ω^)「よくわからん奴だお」


ザッザッザッ


( ^ω^)「しかし」

( ^ω^)「馬ってケツが痛いもんだおね」

N| "゚'` {"゚`lリ「木でできたのはもっと痛いぞ」

( ^ω^)「乗ったことあんのか……」




 
363 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:36:49.81 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「なんかでっかいのが見えてきたコン!」

( ^ω^)「おー あれがお城だお」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「でけー! でけー! ビックサプライズやでぇ!」

( ^ω^)「ハハッ 落ち着け」

N| "゚'` {"゚`lリ「そうそう」

( ^ω^)「ん?」

N| "゚'` {"゚`lリ「この前、越後屋がきていたな」

( ^ω^)「あいつかお」

 ∧∧
川 ゚ -゚)(なにこの言い知れぬ悪寒)



365 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:40:49.04 ID:e4s4eA6o0

※フォッ休のイメージ


                      r_:┐
      iコ          _      d d
       d    r‐< ̄:::::::::: ̄>┐
            ハ ヽ `ー─‐r' / ハ
           VY        /::::',
            ノヽ、   __  |::::::::ヽ   ニ、
.       r‐r-、r'  。  ´    |::::::::l|::ヽ ∧
.        トイ  \ ー、_,   ニ  /|::::::::リ:::::∨ |
.       / |   }>r┬‐rv¬イ厶イV:::}:::::| |
     r‐く   |    / ヽ >'´/   |:::::/::::::| ,ノ
    └‐'  |   「`ト∠∠ _」 |:/:::::Nー─;ァ
         L___[`ー‐くXつ二〉 |人{_ト!   /
            √「`ー──‐1 ´   |` _/
         〈⌒ヽL._     _人__/ ̄\
            ヽ _ノ  `Trv7ノ  \_____>
               `^´

参考、ブーンと悪魔召喚プログラム様
     ttp://yamba03.blog19.fc2.com/


( ^ω^)(越後屋はたしか……ロリコン……)



 
367 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:43:41.88 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「チェフェイ可愛かったなぁ」

N| "゚'` {"゚`lリ「拙者も登場したんだぜ?」

( ^ω^)「いたいた ペルソナだったおね」

N| "゚'` {"゚`lリ「また……読みたいな」

( ^ω^)「……だおね」



そして一同は、お城へと到着した。





(*‘_L’)「幼女ktkr」

( ^ω^)「予想通りすぎます」

368 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:46:11.86 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「なんで越後屋がいるんだお」

(‘_L’)「将軍様に君を紹介したのは私だ」

( ^ω^)「めんどくさいことを……」

(‘_L’)「ふんっ 私まで遠い橋を渡るはめになったんだぞ」

( ^ω^)「自業自得だお」

(‘_L’)「お前のせいだろ!」

( ^ω^)「いや、意地悪しなきゃよかったんじゃ……」

(‘_L’)「あ……」

( ^ω^)「どいつもこいつも……」

N| "゚'` {"゚`lリ「上様がお待ちだ、行くぞ」




 
370 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:51:14.14 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「高けえええええええ!」

( ^ω^)「原型がクーとは思えないお」

天守閣。

超たけぇ。

( ^ω^)「で……」



( ´∀`)「よくきたでおじゃる」

( ^ω^)「こないと処刑だし……」

( ´∀`)「まぁまぁ、とりあえず、座りなさい」

( ^ω^)「どうもどうも」

   ∧∧
(‘_川 ゚ -゚)「よいしょっ……」



 
371 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:53:31.86 ID:e4s4eA6o0





   ∧∧
(‘_川 ゚ -゚)





    ∧∧
(*‘_川;゚ -゚)ゾワワワワワワ
ハァハァ




( ^ω^)「おい やめろオヤジ」



372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 02:53:44.29 ID:CvTAM3yT0
・・・・・・何かいる・・・!



 
374 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 02:58:44.04 ID:e4s4eA6o0


(*‘_L’)「幼女! 幼女!」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「初めて人を殺したいと思ったコン」

( ^ω^)「許す」


(‘_L’)「ふんっ 幼女に興奮しただけではないか!」

( ^ω^)「黙れお」

(‘_L’)「なんだと! 貴様には幼女について色々詳しくだな……」


( ´∀`)「おい 黙ってろ」

(‘_L’)「あ、すんません……」



 
375 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:01:58.37 ID:e4s4eA6o0

( ´∀`)「さて、ブッ休よ」

( ^ω^)「はい」

( ´∀`)「とんちが得意と聞いている」

( ^ω^)「そんな大層なものじゃないですが」

( ´∀`)「謙遜しなくてもいい」

( ^ω^)「いやまじで」

( ´∀`)「そこで一つ、君に解決してほしいことがある」

( ^ω^)「めんどくせぇ……」

( ´∀`)「何か言ったか?」

( ^ω^)「めんどくせぇと言いました」

( ´∀`)「えっ ……あぁ、うん、ごめんね? でもお話進まないの」

( ^ω^)「はぁ」


376 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:06:25.52 ID:e4s4eA6o0


( ^ω^)「まったりやればいいと思いますが」

( ´∀`)「うん モノ申すの暇つぶしに見てくれればいいと思う」

( ^ω^)「むしろ、モノ申されたいんです」

( ´∀`)「やめろ それ以上言うとまた作者間だの暗黒面が」

( ^ω^)「はぁ」

( ´∀`)「で、この屏風を見てほしい」

モナーが指さした屏風には、見事な虎が描かれていた。

( ^ω^)「立派な屏風ですね」

( ´∀`)「そうだろうそうだろう 余のお気に入りじゃ」



377 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:09:06.17 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「で、これがどうしたんですかお?」

( ´∀`)「実はこの虎、毎夜毎夜この中から飛び出すのだ」






( ^ω^)「えっ?」





( ´∀`)「本当なのだ……人も遅い、困り果てておる」

( ^ω^)「いや、ねーよw」

( ´∀`)「あるんだこれが……」

N| "゚'` {"゚`lリ「拙者のアゴも、虎に割られたのだ」

( ^ω^)(えぇ……)


 
379 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:11:52.72 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「これはひどい」

( ^ω^)「ねー これはないわ」

( ´∀`)「本当なのじゃ!」

( ^ω^)「はぁ……」

( ´∀`)「そこで、ブッ休のとんちを用いて、この虎を大人しくさせてほしい」

( ^ω^)「んな無茶な」

( ´∀`)「できない、と申すか?」

( ^ω^)「いや、物理的に、常識的に、えぇー?」

( ´∀`)「……そなたのとんちとやらも、期待はずれだったようじゃの」

( ^ω^)「そんなこと言われても……」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「アホ丸出し」


 
380 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:14:11.46 ID:e4s4eA6o0


(*‘_L’)「私も罵ってくれ!」

( ´∀`)「黙れ」

( ^ω^)「死ね」

 ∧∧
川 ゚ -゚)(視界に入らないでほしいコン……)



( ´∀`)「……で、できない、と?」

( ^ω^)「うーん……」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「考えるだけ考えてみたらどうコン?」

( ^ω^)「そうしてみるかお……」




 
383 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:19:08.55 ID:e4s4eA6o0


 精神を、統一する。

(  ω )

 つられ、周囲も静寂に包まれた。
 座禅を組み、ブッ休は必死に思考を巡らせる。

 どうやって、屏風の虎を捕まえようか。
 どうやって、この話を終わらせようか──

(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク」


 思考は、kskしていく。

( ´∀`)「おぉ……」

N| "゚'` {"゚`lリ「イイ……男だ……」

 ブッ休のkskに魅入られたモナーと阿倍エモン。

 ∧∧
川 ゚ -゚)(がんばって!)

 フォッ休も、静かに祈る。


385 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:24:34.83 ID:e4s4eA6o0


(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポク」


 刻むは、自家製木魚(ツリーフィッシュシンフォニー)
 
 限界まで高まったブッ休の精神力はついに。

( ´∀`)「な、なんと!」

N| "゚'` {"゚`lリ「浮いた……だと……?」
 
 それはもはや自力パフォーマンスではなかった。
 
 ブッ休の仏力はとどまる所を知らず、ついにはその身を浮かせるに至ったのだ。


(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポク」


 kskは、限界を突破する───!



 
386 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:27:19.41 ID:e4s4eA6o0




( ^ω^)「ブッ」





ドスン!!



シンキングタイムの終了を告げる声と共に、ブッ休はあっさり落ちた。



( ´∀`)(えぇ……)

N| "゚'` {"゚`lリ(下に潜り込んでおくべきだったか……)

 ∧∧
川 ゚ -゚)(何度見ても間抜けだなぁ)




 
389 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:31:18.10 ID:e4s4eA6o0


( ^ω^)「……将軍様」

( ´∀`)「どうした?」

( ^ω^)「答えが出ましたお」

( ´∀`)「では、やってみせてくれ」

( ^ω^)「では、縄を用意してくださいお」

(‘_L’)っ「縄ならここに」

( ^ω^)「なんで常備してるんだ……」

(‘_L’)「いつでも幼女を捕まえられるからだ」

( ^ω^)「将軍様 虎よりこいつを先に捕まえません?」

( ´∀`)「余もそう思った」

(;‘_L’)「えっ ちょ、やだなぁ冗談ですよw ハハハw」


390 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:35:11.70 ID:e4s4eA6o0


そして、ブッ休は縄を携えて屏風の前に立った。

フィンレンクトは阿倍エモンに連れて行かれた。

( ^ω^)「……では」

( ´∀`)「まさかそれで屏風を縛るとでも?」

( ^ω^)「まさかまさか」

( ´∀`)「いっておくけど、屏風に傷をつけたら許さんぞ?」

( ^ω^)「大丈夫ですお」
                                                       アッー!>



( ^ω^)「では、虎を捕まえますから、虎を屏風から出してください」



391 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:36:53.06 ID:e4s4eA6o0


( ´∀`)「わかった」

























( ^ω^)「えっ?」



 
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 03:37:58.22 ID:bDqVvW/W0
ちょwwwwwwwwwwwwwwww


 
393 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:43:05.87 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「わかったって、え?」

( ´∀`)「ちょっとまってくれ」

するとモナーは屏風の前に立ち、手を合わせ何かを呟き始めた。


( ´∀`)「オンキリキリバサラウンバッタ……」


( ^ω^)「ちょ、え? え? ほんとに出るの?」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「まぁ、化け狐がいるし別に不思議は……」

( ^ω^)「いやいやないだろ この話ってこれで詰みでしょ?
      俺が詰んでんじゃん どういうことなの」
 ∧∧
川 ゚ -゚)「ブッ休はつんだ」

( ^ω^)「スイーツ(笑)」

( ^ω^)「ちげーよ あの将軍本気なんだけど えー?」




 
396 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:48:21.56 ID:e4s4eA6o0


( ´∀`)「足利家将軍の名の下に命ずる!」


( ´∀`)「獣よ! 現世へとその姿を示せ!」


モナーが力ある言葉を叫んだ瞬間、屏風が眩しく光りだした。


( ´∀`)「モナー!」


一際鋭い光を放った後、静かに、光は治まっていった。

そして、蠢く影が一つ。


『ガアアアアアァアァァァ!!!』


凄まじい咆哮と共に、それは現れた。




 
399 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:52:43.60 ID:e4s4eA6o0


( ^ω^)「でちゃったよ やいやい」

( ´∀`)「ふふ……足利家は代々デビルサマナーの血を引いているのだ」

( ^ω^)「知らねーよ なんだよその無理矢理設定」

( ´∀`)「お前が出せと……」

( ^ω^)「出せるなんて思ってなかったし お前の血で俺がヤバイ」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「てか、出し入れ自由なら困らないんじゃ……」

( ´∀`)「いや、困る」

( ^ω^)「なんでよ」

( ´∀`)「普通は余が寝てる時に出るから、戻せない」

( ^ω^)「寝るな お前は寝るな」

( ´∀`)「寝たいもん!」

( ^ω^)「もう燃やせ 屏風を燃やせ」

( ´∀`)「やだやだ! お気に入りなんだもん!」


 
401 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 03:56:31.08 ID:e4s4eA6o0


『ガアアアアアァァァァァ!!』

虎が、獲物を探し始めた。

( ^ω^)「もういいから 俺が悪かったからあれ戻せ」

( ´∀`)「えっ?」

( ^ω^)「えっ?」

( ´∀`)「戻すか、呼ぶか、どっちか一日一回しかできないから…」

( ゚ω゚)「お前はああああああああぁぁぁぁぁあああ!!」

( ´∀`)「だって出せって!」

( ^ω^)「水掛け論はいらん! とにかくあの虎をなんとかするお!」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「えらいこっちゃ」



403 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:00:37.68 ID:e4s4eA6o0


『ガアアアアァァ!』

(^ω^)

体長、三メートルと言ったところか。
余りに巨大な、虎だった。

( ^ω^)「無理! 絶対無理!」

( ´∀`)「どうしよう……」

( ^ω^)「いつもどうやって対処してるの?」

( ´∀`)「屏風を牢に移して放置……」

( ^ω^)「こいつ……」


するとフォッ休が、虎に近づいて行った。


(;^ω^)「ちょ、あぶねーお!」



 
405 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:04:49.68 ID:e4s4eA6o0


 ∧∧
川 ゚ -゚)「おいで」

 虎が視界に、フォッ休を捉えた。
 その目は鋭く、文字通り獲物を狙う、獣の目。
 
 ひたりひたりと、ゆっくりフォッ休に近づいてゆく。
 その虎を、彼女は静かに見つめていた。
 
 
 ∧∧
川 ゚ー゚)「遊んであげるわ」
 
 
 笑みを、浮かべながら───
 
 
 そして虎が、地を蹴った。
 そしてその動きは、獲物を捉える為ではない。
 
 虎を動かしたモノ。
 
 それは、恐怖と言う本能からだった。



407 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:08:47.70 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「ふんっ」
 
 虎の素早く重い突進を、ひらりと横に跳びかわす。
 まるで、嘲笑うかのように。
 
 いや。
 
 実際に、見下していた。
 
 自分より遙かに大きな、遥かに強そうな、虎をだ。
 
 過信ではない。
 

 絶対的な、自信だった。

 ∧∧
川 ゚ -゚)「はぁッ!」
 
 ファッ休が右手に力を込める。
 すると右手が変化し、三本の巨大な爪が生まれた。
 
 変化能力を応用した、部分変化だ。



 
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 04:10:06.09 ID:bDqVvW/W0
ぇ?ギャグ終わってメガテンパートなの?


 
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/16(金) 04:10:55.50 ID:Pmnnqn8d0
あれ?www


 
410 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:13:07.48 ID:e4s4eA6o0

 横方向にかわし着地した後、二匹は対峙する。
 そこに生まれるは、張り詰めた空気。
 
 ブッ休とモナーは、その空気に息を呑んだ。
 
 虎も同じく、空気の重みに動けずにいた。
 
 しかし。
 
 フォッ休だけは、違った。
 
 張り詰めた空気は、フォッ休が放つ威圧感。
 虎がその身に受けるのは、絶対的実力差から生まれる、プレッシャー。
 
 野生故に、それを色濃く感じていたのだ。
 
 ∧∧
川 ゚ -゚)「あらら、まるで猫みたいよ?」
 
 言葉が通じるわけがない。
 そのはずなのに。

『ガアアアアアッッ!!』
 
 虎は挑発に乗り、駆けた。


 
411 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:18:35.19 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「はっ……」
 
 吐き捨てた。
 
 虎への興味が、完全に消えた。
 
 しかし、虎にもプライドがある。
 物の怪として人々を恐怖に陥れてきた、積み上げてきた物がある。
 
『ガァッ!』
 
 追い詰められた者は、時としてその力以上の物を発揮する。
 
 ∧∧
川 ゚ -゚)「!」
 
 逆にフォッ休は、戦いにおいて絶対にしてはならない事をしていた。
 
 すなわち、油断。
 
 絶対的自信から生まれたそれは、フォッ休の反応を遅らせた。

 交差する、狐と虎。


413 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:24:02.52 ID:e4s4eA6o0

    ∧∧
川;゚ -゚)「チッ……」
 
 フォッ休が迎え撃つことは、できなかった。
 虎の鋭い爪は、フォッ休の腕を僅かにだが掠めた。
 
『グアアアァァァァ!!』
 
 それにより、物の怪としての自信が濃く戻る。
 微量ではあるが、血の匂いも興奮に拍車をかけた。

 
 だが───
 
 
 もう、虎が勝機を見出す事は、ない。
 
∧∧
川 - )「……少しばかりの優越感、楽しんだ?」
 
 完全に、フォッ休から油断が消えた。
 
 同時に、虎の咆哮も止んだ。
 



 
415 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:28:01.22 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「私を怒らせるから……こういうことになるのよ?」
 
 最早、完全に猫と化した。
 いや、猫ならばその力を感じずに、まだ抵抗はしただろう。
 
 虎はさらに小さな、子猫に等しい存在になった。

 ∧∧
川 ゚ -゚)「おいたをするから……>>413のAAがずれたじゃない」
 
 ごめん。
 
 フォッ休が、最初と同じ様にゆっくりと虎に歩み寄った。
 虎はもう、恐怖で完全に委縮していた。
 
 そして、手を伸ばせば届く距離まで──
 
 ∧∧
川 ゚ -゚)「いいこいいこ、してあげる」
 

 高々と、優雅に、残酷に、爪を振り上げた。



 
416 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:32:41.47 ID:e4s4eA6o0


 断末魔すら上げずに、虎は事切れた。
 
 返り血を浴びたフォッ休は爪をペロリと舐める。
 その顔に浮かぶ笑みは、妖艶にして残虐。

 ∧∧
川 ゚ -゚)「ふふっ……ご馳走様」
 
 戦いの終わりを告げる言葉は、食事の終わりを告げる台詞だった。
 彼女はそれで、何かを食したとでも言うのか。
 
 わからない。
 わからないが。
 

 ∧∧
川 ゚ー゚)

 
 とても、満足そうな笑みを浮かべていた。
 


418 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:33:48.77 ID:e4s4eA6o0






( ^ω^)「えっ?」











( ´∀`)「えっ?」





420 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:36:01.07 ID:e4s4eA6o0

 ∧∧
川 ゚ -゚)「おわったよー」

( ^ω^)「いや、うん 見てた…よ」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「雑魚のくせに……悪足掻きするんだからもー」

( ^ω^)「あぁ……そうだね……」

( ´∀`)「……その子……何?」

( ^ω^)「山に居た狐だけど……」

( ´∀`)「あ、そうなんだ……へぇ……」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「? どーしたの?」

( ^ω^)「いや、うん なんでもないです」

( ´∀`)「いや、退治してくれて、ありがとうね」




 
422 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:39:47.29 ID:e4s4eA6o0

( ^ω^)「あ、じゃあ俺、帰りますね」

( ´∀`)「うん……気をつけてね?」

( ^ω^)「あ、ありがとう」

( ´∀`)「護衛、つける?」

( ^ω^)「あ、いらないかな……この子いるし……」

( ´∀`)「あぁ……そうだね……」

( ^ω^)「うん じゃ、じゃあね」

( ´∀`)「また遊びに来てね……ハハッ」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「どしたの?」

( ^ω^)「いや、なんでもないですホントに」


そうして、一人と一匹は城を後にした。



 
425 ◆iAiA/QCRIM :2009/01/16(金) 04:46:21.09 ID:e4s4eA6o0


夕日が、沈もうとしていた。

( ^ω^)「なぁ──」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「うん?」

( ^ω^)「ギャグって、難しいな」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「そう、だね」

( ^ω^)「……帰ろうか」

 ∧∧
川 ゚ -゚)「うんっ」


それ以来、ブッ休がとんちをすることは、なかった───





( ^ω^)ブッ休さんのようです


終わり。


ありがとうございました


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