1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/30(金) 22:03:19.88 ID:DeUHOikL0
『ねぇ、お姉ちゃん』
『どうしたの?』
『私、好きな人ができたの!』
『へ? ほんと?』
『うん お姉ちゃんも知ってる人だよ』
『ふーん……誰なの?』
『んっとね……』
『あら……それは意外だったわ』
『昨日こっそり外にでた時、遊んだの』
『へー…って、また隠れて外に出たの!?』
『あっ…ごめんなさいーっ』
行き慣れた学校への道を歩く。
身に受ける風が、いつのまにか冬のそれになっている。
毎年毎年思うけど、本当に秋が短い。
ただ単に、僕が寒がりなだけかもしれないけど。
これでまだ11月下旬。今年の冬は、特に寒くなりそうだ。
(´・ω・`)「はぁ……」
試しに、少し大きく息を吐いてみる。
一瞬、息が白く見えた気がする。
寒い日は、誰もが一度はしたことがあるだろう。
(´・ω・`)「寒いわけだなぁ……」
自分の白く見えた息に、少し凹んだ。
テレビで、寒い地域では初雪だなんて言っていた。
僕は止まって、空を見上げる。雲一つない快晴だ。
寒さのせいで、それは秋晴れなのかよくわからなかった。
その時、後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえた。
僕は振り返る。
ξ゚听)ξ「ショボーン おっはよー」
この寒い中、短いスカートを揺らしながら幼馴染みのツンが駆け寄ってきた。
相変わらず元気だ。
(´・ω・`)「やぁ、おはよう」
そのまま僕の隣に並んだツンに、そう返す。
ξ゚听)ξ「待っててくれてもいいじゃない」
いきなり突っかかってきた。
僕の家はツンの家の隣にある。幼馴染みにはよくある話だ。
高校2年にもなって、一緒に登校もどうかと思うけど。
(´・ω・`)「寒かったからね」
ξ゚听)ξ「なによそれ 理由になってないわよ」
僕もそう思う。
ξ゚听)ξ「でもその通り、寒いわねぇ……」
話題を変える事に成功したらしい。
僕は適当に相槌を打って、歩き出す。
ξ゚ー゚)ξ「寒がりショボンには厳しい季節ね」
皮肉を言われた。
おいてったことの仕返しだろうか。
まぁ、冬になる度に言われてる事だけど……。
(´・ω・`)「厚着すれば問題ないさ」
厚着で思い出したけど、そろそろカイロを買おうかな。
もちろんそんな事は口に出さない。
ツンにからかわれるに決まってる。
ξ゚听)ξ「あーっと、そうだショボン」
突然、何か思い出したようにツンが話し始める。
ξ゚听)ξ「ビーグルの散歩って、いつも5時半くらいだっけ?」
突然、うちで飼っている犬の散歩の時間を聞かれた。
(´・ω・`)「? そうだけど?」
不思議に思いながら、答える。
ξ゚听)ξ「今日ちょっとお使い頼まれたから、ついていくわ」
(´・ω・`)「なるほど わかったよ」
ツンは時々こういう強引な時がある。
慣れっこの僕は、素直に了解した。
僕の返事に満足したのか、ツンが右手に携帯を持ち、何やら打ち込んでいた。
メールだろうか。あまり興味ないので、僕は前を向き直す。
相変わらずの、何も変わらない道並。
退屈な事、この上なかった。
………。
……。
…。
いつもと変わらない日常は、いつもと同じ様に退屈に過ぎた。
いや、今日はいつもより寒かったかな。
でも違いなんてそんな程度だ。
そもそも、そんな違いは遠慮したい。
( ^ω^)「ショボン! また明日だお!」
('A`)「またなー」
(´・ω・`)「うん また明日」
帰り道の途中で友達と別れる。
彼等といると退屈はしないが、学校なんてほとんどが退屈な授業だ。
だから一日の大半は、退屈。
……いけない。最近、友達といる時以外楽しみがない。
そのせいか、すぐに退屈という言葉が浮かんでしまう。
もっと前向きに考えなきゃ。
名前のまんまは、ちょっと嫌だ。
(´・ω・`)「やぁただいま、ビーグル」
▼・ェ・▼「アン!」
玄関の鍵を開け、家の中に入ると、ビーグルが出迎えてくれた。
室内犬の小型犬。尻尾を振る姿がとても愛くるしい。
(´・ω・`)「着替えたら、散歩に行こうか」
▼・ェ・▼ノシ「アンアン!」
散歩と言う言葉に反応したのか、一層嬉しそうに尻尾を振り出した。
父はまだ仕事、母は買い物だろうか、家にはビーグル以外誰もいない。
時計を見ると、5時20分。
ツンには確か、5時半くらいと言っておいたから、丁度いい。
着替えを終えてそのまま玄関に行き靴を履く。
リードを持つと、ビーグルがぴょんぴょんと嬉しそうに跳ぶ。
すぐにリードをつけてやり、僕は玄関の戸を開けた。
冷たい風に一瞬身を縮める。
ビーグルは平然としていた。
寒くないのかな……。
一応、玄関の鍵を閉めて、僕等は家の前の路地に出た。
ξ゚听)ξ「あっ」
出たところで、ツンが立っていた。
どうやら待っていたらしい。
この寒い中待ちぼうけなんて、僕には地獄だ。
(´・ω・`)「やぁ おまたせ」
僕はツンに声をかけた。
ξ゚听)ξ「ううん そんなに待ってないわよ」
どんなに短い時間でも、こんな寒い中立たされるのはごめんだ。
僕ならそう思う。
(´・ω・`)「じゃ、行こうか」
そうして僕等と一匹は歩き出した。
▼・ェ・▼「アン!」
ビーグルが嬉しそうにちょこちょこと前を歩く。
……うん、とても可愛い。
ξ゚ー゚)ξ「可愛い」
ツンも同じことを考えていたようだ。
せっかくなので、僕はツンに話しかけることにした。
(´・ω・`)「お使いは何を頼まれたんだい?」
ξ゚听)ξ「うん? あー…大した事ないわよ」
(´・ω・`)「へぇ、そうなんだ」
言いたくないのか、それとも本当に大した事ないのか、流すような返事。
僕はツンのそんな返事に、興味がなさそうに返事した。
家の近くの川沿いの道を歩く。
障害物がないせいで、冷たい風がもろに吹き付ける。
そんなに風は強くないが、寒い。
ξ゚听)ξ「さむっ…」
ツンが呟いた。
(´・ω・`)「珍しいね? いつも寒いのは平気みたいだったけど」
なんとなく疑問に思って、言葉にした。
ξ゚听)ξ「あー…風邪気味、かな?」
(´・ω・`)「何その疑問系」
ξ゚听)ξ「だ、大丈夫、大丈夫 うん」
(´・ω・`)「ちょっとビーグルをお願い」
ツンにリードを渡す。
ξ゚听)ξ「どうしたの?」
(´・ω・`)「ちょっと待ってて」
僕は背を向けて、駆け出した。
数分後、僕はツンの所に戻った。
ツンはその場にしゃがみこんで、ビーグルを撫でていた。
▼・ェ・▼ノシ
幸せそうに尻尾を振っている。
(´・ω・`)「ツン、ほら」
僕は右手を差し出した。ツンがそれに左手を伸ばし応える。
ξ゚听)ξ「あ……」
(´・ω・`)「カフェオレ あったかいよ」
ξ゚听)ξ「ありが…とう…」
滅多に見ない姿の彼女に、滅多にしない僕の厚意。
ただの、きまぐれだ。
(´・ω・`)「帰りながら飲もうか」
僕等は家へと歩き出した。
(´・ω・`)「お使いはよかったの?」
前を見ながら聞く。
ξ゚听)ξ「メールで、やっぱりいいって」
(´・ω・`)「なにそれ」
ξ゚听)ξ「気が変わったみたい」
(´・ω・`)「誰に頼まれたの?」
ξ゚听)ξ「妹」
ツンの短い答えに、僕は少し身を硬くした。
そう。確かにツンには双子の妹がいる。でも……
(´・ω・`)「デレは、少しは良くなったの?」
僕はそう返した。
ツンの双子の妹のデレは生まれつき体が弱く、いつも家で療養していると聞いていた。
3年前位に一度だけ会ったことがある。
その時はあまりにツンとそっくりで少し驚いたのを覚えてる。
ξ゚听)ξ「相変わらず、かな いつもベットで寝てるわ」
(´・ω・`)「そうか」
学校にもいけず、友達も作れず、家の中で過ごす毎日。
それはどれほど退屈なことだろうか?
僕には想像できない。
デレに比べたら、僕の退屈なんて本当にちっぽけだ。
(´・ω・`)「早く元気になるといいね」
素直に、そう思った。
ξ゚ー゚)ξ「……伝えておくね」
ツンが笑いながら、そう言った。
疲れたのか、ビーグルの足が遅くなる。
僕はビーグルを抱き抱えた。
▼・ェ・▼「クゥ〜ン」
ご満悦らしい。
ξ゚听)ξ「ねぇショボン?」
(´・ω・`)「なんだい?」
ξ゚听)ξ「明日も……お散歩ついてってもいい?」
(´・ω・`)「? 別にいいけど、どうしたの?」
ξ゚听)ξ「なんとなく…暇だし?」
(´・ω・`)「なにそれ」
ξ゚ー゚)ξ「いいじゃない」
よくわからない理由だけど、そうしたいなら別に構わない。
まぁ、一人で散歩するよりは、いいかもしれない。
▼・ェ・▼「アン!」
ビーグルがこっちを見て一鳴き。
お前の散歩だったな。ごめんごめん。
………。
……。
…。
( ^ω^)「ショボン」
(´・ω・`)「ん?」
放課後、教科書を鞄にしまっている時、友達のブーンに呼ばれた。
その表情はいつになく真剣だ。
( ^ω^)「ちょっと話があるんだけど、いいかお?」
なんだろうか。雰囲気からは真面目な話のような気がするが、珍しい。
('A`)「じゃ、俺先に帰るわ」
( ^ω^)「ドクオ、すまないお」
空気を察したのか、ドクオは先に帰っていった。
(´・ω・`)「それで、話って?」
僕は早速、本題に入る。
( ^ω^)「屋上いくかお」
そう言ってブーンは背中を向けた。
ブーンの後について、僕等は屋上に着いた。
寒い。尋常じゃない程に。
でも真剣そうなブーンの頼みを無下に断るわけにもいかない。
僕は寒さに震えながらブーンの言葉を待った。
( ^ω^)「ショボン」
背中を向けたまま、僕の名を呼ぶ。
( ^ω^)「僕は、ツンが好きだお」
突然、そんな事を言われた。
(´・ω・`)「……言う相手が違うんじゃないの?」
僕は素直な感想を口にした。
(;^ω^)「そ、それだけかお?」
振り向き、そんな事を言う。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/30(金) 22:56:02.09 ID:DeUHOikL0
(´・ω・`)「それだけって、それだけだけど?
ブーンがツンを好きなのはなんとなくわかってたし」
(;^ω^)「まじかお」
(´・ω・`)「まじだよ」
( ^ω^)「ショボンは……ツンのことなんとも思ってないのかお?」
ああ、そう言うことか。
慣れない友達の気遣いに、少し苦笑する。
(´・ω・`)「ツンとは幼馴染みだけど、別に何も」
( ^ω^)「そうかお…」
ブーンなりに、気にしてたようだ。
(´・ω・`)「で、告白するの?」
言い出しにくそうだから、先に言ってやった。
( ^ω^)「今日…この後しようと思ってるお」
(´・ω・`)「そっか」
多分、ツンはOKするだろう。
学校での二人を見ていればわかる。
本当に仲が良い二人だ。
(´・ω・`)「頑張ってね」
( ^ω^)「ありがとうだお!」
迷いが晴れたのか、ブーンはそう言って屋上を後にした。
(´・ω・`)「告白……か」
まばらに星が浮かぶ空を見上げ、静かに呟く。
(´・ω・`)「僕も…はっきりしないとな」
………。
……。
…。
今日の散歩に、ツンはこなかった。
まぁ当然と言えば当然だろう。
ブーンはうまくいっただろうか、少し気になった。
明日学校で聞いてみよう。
そう思って勉強でもしようかと机に向かった、その時。
不意に携帯が鳴り出した。
着信を告げる画面には、ツンの名前。
僕は電話に出る。
(´・ω・`)「もしもし」
ξ゚听)ξ『あ…今…大丈夫?』
(´・ω・`)「大丈夫だけど、どうしたの?」
ξ゚听)ξ『ちょっと話があるんだけど…外にきてくれないかな…』
(´・ω・`)「わかった 今すぐ行くよ」
ξ゚听)ξ『ありがとう…ごめんね』
それを聞いて、僕は電話を切った。
やれやれ、僕は寒がりだっていうのに、今日は厄日だろうか。
でも二人とも大事な友達だ。ほかっておけない。
僕はコートを着込み、家の外に出た。
外にはすでにツンが待っていた。
ξ゚听)ξ「ごめんね ありがとう」
(´・ω・`)「いいけど、どうしたの?」
ブーンのことだとは思うが、聞いてみる。
ξ゚听)ξ「ブーンにね……告白されたの」
(´・ω・`)「そっか」
知っているから、驚くはずもない。
ξ゚听)ξ「軽い返事ね」
(´・ω・`)「まぁいずれするだろうとは思ってたしね
それで、ツンはどうしたんだい?」
ξ゚听)ξ「……とりあえず、待ってもらった」
待ってもらった、か。
てっきり即OKすると思ってたから、少し意外だった。
(´・ω・`)「あれ ブーンのこと好きなんじゃないの?」
ξ;゚听)ξ「な、なんで知ってるのよ」
(´・ω・`)「見てればわかるさ 君は隠し事できない性格だからね」
小さい頃から一緒にいたが、ツンは本当に隠し事ができない。
嘘をつくのが下手なのだ。すぐに態度に出てしまう。
ξ゚听)ξ「お見通し、か…」
(´・ω・`)「伊達に長い付き合いじゃないよ」
そう言うと、ツンは静かに笑った。
僕は続けて、疑問を投げかける。
(´・ω・`)「なんで待ってもらったの?」
ξ゚听)ξ「うん……あのね…」
ξ゚听)ξ「デレのことでね、悩んでるの」
(´・ω・`)「へぇ どうして?」
ツンが少しうつむく。
ξ゚听)ξ「私だけ…恋人作っちゃって…いいのかなって」
なるほど。ツンらしい悩みだ。
(´・ω・`)「いいんじゃないの?」
僕は素直に思ったことを口にする。
(´・ω・`)「逆に、そんなこと気にするとデレの負担になるよ」
ξ゚听)ξ「そうだよ、ね…」
(´・ω・`)「わかってるならいいじゃないか」
ξ゚听)ξ「うん……わかってるんだけどね…」
多分、ツンにはまだ何かある。
本当に隠し事が下手な子だ。
(´・ω・`)「それで、本題は?」
僕はストレートに聞いた。
ξ゚听)ξ「あのね……デレに会ってほしいの」
始めからそう言えばよかったのに。
僕はわかったと短く返事をして、ツンの後についていった。
いつかはくると思ってたけど、ちょっと意外な展開だ。
珍しく緊張してしまっている。
仕方ない。腹をくくって僕も臨もう。
ブーンもツンも前に進んだ。
次は、僕の番だ。
………。
……。
…。
ζ(゚ー゚*ζ「こんばんは」
(´・ω・`)「こんばんは」
ツンに案内されデレの部屋に着き、挨拶をした。
ベットで半身を起こしている姿が、少し痛々しい。
ζ(゚ー゚*ζ「久しぶりね ショボン君」
(´・ω・`)「ああ そうだね 調子はどう?」
ζ(゚ー゚*ζ「最近はとっても元気よ」
デレとは3年前に一度外で会ったことがある。
久しぶりとは多分そのことを言ってるんだろう。
ξ゚听)ξ「それでね…ショボン」
ツンが何かを言おうとした。
だけど、僕はツンの口からそれを聞く気はない。
(´・ω・`)「その前に、僕の話をさせてもらうよ」
ツンの言葉を強引に遮り、僕は話し始めた。
(´・ω・`)「いきなりだけど、最近気になる子ができたんだ」
ξ;゚听)ξ「え…?」
ツンが驚く。
(´・ω・`)「その子とは、毎日会ってる 僕はそれが楽しみでね」
ξ゚听)ξ「クラスの…子?」
(´・ω・`)「違うよ」
ξ゚听)ξ「クラスの子じゃないのに毎日会ってるって…私の知らない子?」
(´・ω・`)「知ってる子だよ」
必死で誰かを考えてるのか、ツンが静かになる。
デレも静かに僕を見てるが、シーツを握る左手に力がこもっていた。
(´・ω・`)「まだわからない?」
ξ゚听)ξ「うん…誰なの?」
(´・ω・`)「二週間くらい前からかな その子と会い始めたのは」
ξ゚听)ξ「二週間前…」
(´・ω・`)「そう 一緒に散歩しだした日」
ζ(゚−゚*ζ「……」
ξ゚听)ξ「……」
無言で僕を見る二人。
僕の言葉を待っているのだろう。
(´・ω・`)「気になってる子は、その一緒に散歩をしてる子なんだ」
ξ;゚听)ξ「そ、それじゃ……私じゃ…」
(´・ω・`)「違うでしょ?」
そう。僕はすでに知っていた。
(´・ω・`)「今までの子は、デレなんでしょ?」
ξ;゚听)ξ「え…なんで…」
(´・ω・`)「ていうか、それを言うつもりでここに呼ばれたと思ったんだけど」
二人とも驚いた顔をしている。
(´・ω・`)「まぁ最初から気づいたわけじゃないけど、日を追うごとにね」
ζ(゚−゚*ζ「…どうしてわかったの?」
(´・ω・`)「利き手さ」
幼馴染みの僕でも、、見た目は髪型でしか判断できない程そっくりな二人。
違うとわかったのは、それだった。
(´・ω・`)「ツンは右利き、デレは左利きだろ?」
ξ゚听)ξ「あ……」
(´・ω・`)「ツンはメールをしてる時いつも右手 ペンを持つ時もね
それは昔からの付き合いだからわかってたけど」
二人を見ながら、僕は言葉を続ける。
(´・ω・`)「最初に飲み物を渡した時、左手で受け取って違和感を感じたんだよね
それから気にしてたんだけど、メールを打つのも左手だったし、
ビーグルのリードを持つ手も左手だった だからそんな気がしたんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「……そんなことで…」
(´・ω・`)「確証はなかったけどね」
もちろん、そんな気がしていただけだ。
もし間違ってたとしたら、ツンが気になり始めてたってことになる。
どうやらそれはなかったみたいなので、安心した。
(´・ω・`)「そう考えれば、突然ツンがこれから一緒に散歩にいくって言い出したのも
不自然じゃないだでしょ?」
考えていたことが当たっていたようで、少し胸のもやもやが晴れた。
(´・ω・`)「大方、デレが元気になってきたから、
リハビリついでに、僕で一芝居うったんだろ?」
楽しかったよ、と付け加えた。
ζ(゚ー゚*ζ「ショボン君…すごいね」
ζ(゚ー゚*ζ「でも一つ違うんだよ」
(´・ω・`)「違うって?」
ζ(゚ー゚*ζ「その前に、お姉ちゃん」
ξ゚听)ξ「うん?」
ζ(゚ー゚*ζ「私はもう大丈夫だから、ブーンさんに返事をしてあげて」
ξ゚ー゚)ξ「…わかった」
笑顔で返事をして、ツンは部屋から出て行った。
(´・ω・`)「何が違うのかな?」
ζ(゚ー゚*ζ「あのね、リハビリにってところ」
(´・ω・`)「? じゃあどうして」
他に何があるんだろうか。
考えてみるけど、わからない。
僕はデレの言葉を待った。
( ^ω^)「ショボン! 待ったかお?」
(´・ω・`)「いや、僕も今来たとこだよ」
ブーンが時間前に来るなんて、珍しい。今日は雪が降るかもしれない。
せっかく今日は皆と出かけるって言うのに。
( ^ω^)「でも驚いたお」
(´・ω・`)「何が?」
( ^ω^)「まさかツンの妹とショボンが付き合うなんて思ってなかったお」
(´・ω・`)「うん 僕も思ってなかったよ」
本当に思っていなかった。自分でも不思議だ。
でも好きになったんだからしょうがない。
やっぱり気持ちに、嘘はつけないよね?