( ^ω^)ブッ休さんのようです

───その1


1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 19:42:56.52 ID:qHpNsc1V0






ブッ休さ〜ん











( ^ω^)「ブッ」




 
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 19:48:03.38 ID:qHpNsc1V0

暗黒寺。

厨二よろしくな名前のお寺で修行をする数人の子坊主がいた。


( ^ω^)「さみー」

('A`)「ヘイブッ休 手がお留守だぜ」

( ^ω^)「そうはいうがねドッ休 このいかんしもしがたい寒さはどうにかならんのかお」

( ・∀・)「ブッ休は本当に寒がりだね」

( ^ω^)「雪の中草履だけでいるんだお 寒くない方がおかしいさモラ休」

( ・∀・)「僕は慣れてしまったよ」



8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 19:53:06.78 ID:qHpNsc1V0


( ・∀・)「心頭滅却すれば火もまた涼し 和尚様も言ってたじゃないか」

( ^ω^)「あいつはボケている」

('A`)「おいおい、和尚様の耳に入ったら、またお仕置きされるぜ?」

( ^ω^)「知らんお あー寒い寒い」

( ・∀・)「じゃあ……得意のとんちでなんとかしてみたらどうだい?」

('A`)「お、面白そうだな」

( ^ω^)「そんな簡単になんとかできたら苦労せんお」

( ・∀・)「まぁやってみせてくれよ」

( ^ω^)「やれやれ 君が可愛い女の子だったら喜んでしてたのに」

( ・∀・)「今度町娘を紹介するよ」

( ^ω^)「合点承知」




 
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 19:57:26.25 ID:qHpNsc1V0


するとブッ休はあぐらを組み、頭をちょいとかいた後、握り拳を作り股間においた。

それはさながら、自慰行為をしているような神々しい姿だった。

('A`)「……始まるぜ……」

( ・∀・)「あぁ……ワクワクするね、この瞬間」

(´・ω・`)「おっ 面白そうな事をしているね」

('A`)「おうショッ休 どこから嗅ぎつけてきたんだい?」

(´・ω・`)「なぁに、風に流されただけさ」

( ・∀・)「本当にお前は、柳の様な男だな」

(´・ω・`)「戦乱のご時世、流れに逆らったって無駄なことさ」



ちなみに全員、十歳である。


 
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 19:58:01.25 ID:ddLL+fWM0
なんて神童の集まりなんだ


 
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:00:35.40 ID:q2aIJ7MtO
はじまるぜ・・・奴のとんちが・・・・・・

 
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:01:43.78 ID:qHpNsc1V0


('A`)「!」

( ・∀・)「……くるぞ」

(´・ω・`)「見事な精神統一だ、ブッ休」

心頭滅却すれば火もまた涼し。

先のモラ休の言葉を否定したはずのブッ休であったが……

その姿は、まさにその言葉を現す様な悟りを開いた様相だった。



(  ω )「ぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽく」



(´・ω・`)「口に出すのはなんとかならないのかな……」




 
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:01:51.27 ID:nVorScA20
あいつはボケているwwwww



17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:04:36.08 ID:qHpNsc1V0


(´・ω・`)「おお……!」

('A`)「浮いた! 浮きおったでェーッ!」

ブッ休は座禅を組みながら、浮き上がった。


(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク」


尚もその(効果音の)勢いは増していく。

ブッ休のとんち……精神統一は、さらにkskしていく!



 
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:05:51.40 ID:q2aIJ7MtO
浮いてどうするwww


 
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:07:30.38 ID:GCx1YQIYO
浮く意味はあるのかwwwwwww


 
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:08:18.04 ID:qHpNsc1V0



('A`)「ksk!」

( ・∀・)「ksk!」

(´・ω・`)「ksk!」

三人はブッ休のkskに夢中になっていた。

ちなみに浮いたのは座ったまま飛んでみただけだった。

ブッ休のオチャメな遊び心と、ギャラリーを退屈させない温かな配慮だった。



(  ω )「ポクポクポクポクポ-クビッツ食いてぇ!ポクポクポクポクポクポクポクポクポク」


(´・ω・`)「……そろそろか……」


21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:09:23.05 ID:6xYndCcOO
麻原尊師wwww


 
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:10:33.20 ID:Xqh6+8sY0
これはwwwwwwwww


 
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:10:58.45 ID:nVorScA20
そろそろ・・・?


 
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:11:52.05 ID:qHpNsc1V0



(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポク………」




( ^ω^)「ブッ」




ブッ────

それは、答えを導いた証。

精神統一の終わりを告げる時の、癖の様な物。

断じて屁ではない。



25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:12:38.31 ID:Xqh6+8sY0
屁じゃないなら…もしや実が…


 
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:12:44.15 ID:Quxh9lPW0
なんて神々しい・・・


 
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:14:30.30 ID:q2aIJ7MtO
小坊主でこれなら・・・和尚は一体どのほどの・・・!


 
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:14:39.48 ID:UFS0X6qBO
尊師ワロタwww


 
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:14:40.69 ID:qHpNsc1V0


('A`)(くせぇ…)

( ・∀・)(くせぇ…)

(´・ω・`)(くせぇ…)

( ^ω^)「お待たせしたお」

ブッ休がゆっくりと立ち上がった。

威風堂々、見事な、漢立ちだった。

('A`)「答えは……でたのか?」


( ^ω^)コクリ


ドッ休の問いかけに、ブッ休は静かに頷いた。



 
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:16:04.00 ID:TS+hF85w0
癖とくせえをかけてる…わけないか


 
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:18:23.33 ID:qHpNsc1V0



( ^ω^)「着地の勢いでうんこもれた」



ブッ休の物語が、今──始まろうとしていた。




( ^ω^)ブッ休さんのようです


序章、完。


 
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:19:27.94 ID:Quxh9lPW0
これは感動大作の予感

33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:19:35.79 ID:UFS0X6qBO
ちょwwwwww


 
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:19:45.42 ID:q2aIJ7MtO
とんち関係ねえ・・・!


 
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:19:54.11 ID:Xqh6+8sY0
ちょwwwwwwwwww



38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:20:24.38 ID:GCx1YQIYO
さすがブッ休!
なんかとんちがどうとかそんな話なきがしたけど、そんな事無かったんだぜ!



41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:22:08.03 ID:bNT+8vb50
勢いって大事だな…


 
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:22:15.87 ID:qHpNsc1V0

一話「約束されし勝利の剣」


真冬には珍しい、ある温かな日のこと。

ブッ休は暗黒寺和尚、アラ尚に呼ばれていた。

/ ,' 3「フガフガ」

ボケている。

( ^ω^)「あのー」

/ ,' 3「フガフガ」

( ^ω^)「アラ尚様?」

/ ,' 3「フガフガ」

( ^ω^)(だめだこいつ……)



 
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:24:05.75 ID:Quxh9lPW0
続きやんのかよwwww
これは予想外


 
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:24:26.14 ID:YjXXb2nH0
だめだこいつwwwwwwwww


46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:26:25.16 ID:qHpNsc1V0


( ^ω^)(そもそも、どうやって俺を呼んだんだお?)

/ ,' 3「フガフガ」

( ^ω^)「フ、フガフガ?」

/ ,' 3「……! フガ!フガガガ!」

( ^ω^)「フガ!? フガッガッガフフフガガ!?」

/ ,' 3「フガフガ! フガッフフガッフ!」

( ^ω^)「フガオフガオ! フガンテス!」

/ ,' 3「フガwwwwフガヘロンダスwwwwwwww」

( ^ω^)「フガフガフーwwwwwww」








/ ,' 3「来たか、ブッ休よ」

( ^ω^)(えぇ…)


 
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:28:11.02 ID:GCx1YQIYO
えぇ……


 
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:29:15.08 ID:qHpNsc1V0


/ ,' 3「修行はちゃんとしておるか?」

( ^ω^)「しておりますお」

/ ,' 3「そうかそうか」

( ^ω^)「……」

/ ,' 3「……」

( ^ω^)「……」

/ 。゚ 3「嘘をつくでない!」


暗黒寺和尚、アラ尚。


覚醒の刻(トキ)───

 
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:31:09.27 ID:KmWtoe6m0
覚醒wwwwwwww


 
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:31:44.85 ID:nVorScA20
和尚wwww


 
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:32:39.13 ID:qHpNsc1V0


/ ,' 3「知っておるぞ……お主がさぼっていることは」

( ^ω^)「そんなことないですお」

/ ,' 3「儂が何も知らんとでも思うたか」

( ^ω^)「……」

/ ,' 3「名前は伏せるが……お前の素行はドッ休から聞いておる」

( ^ω^)(あの野郎……)

/ ,' 3「掃除もさぼり、あまつさえくそを漏らすとは言語道断じゃ」

( ^ω^)「はぁ」

/ 。゚ 3「真面目に聞かんか!」



52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:34:46.79 ID:UFS0X6qBO
伏せてねえwwww


 
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:36:25.14 ID:qHpNsc1V0


/ ,' 3「ということで、お前に試練を与える」

( ^ω^)「試練とは?」

/ ,' 3「町の越後屋を知っておろう?」

( ^ω^)「知ってますお」

/ ,' 3「金を持ってることをいいことに、あ奴め最近町民に意地悪をしているようじゃ」

( ^ω^)「へー」

/ ,' 3「だから、説得をしてこい」

( ^ω^)「なんで俺が……」

/ 。゚ 3「うるせぇ! いけ!」

( ^ω^)「ちょ、ちょっと待ってくださいお」



 
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:40:23.91 ID:qHpNsc1V0


/#。゚ 3「あぁ!?」

( ^ω^)「ちょま、落ち着けお」

/#。゚ 3「さっさといけっつってんだよカスが!」

( ^ω^)「アラ尚様が行けばいいじゃないですかお!」

/#。゚ 3「なんで俺がいくんだよ! 話がすすまねーだろうが!」

( ^ω^)「いやそうだけど、町民が本当に困ってるなら、アラ尚様が行った方が確実じゃ……」

/#。゚ 3「俺が行って越後屋の機嫌損ねたら色々と面倒じゃねーか!」

( ^ω^)「例えば?」

/#。゚ 3「仏像とか横流しに使えるんだよあいつは!」

( ^ω^)「えっ?」


/#。゚ 3


 
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:42:20.17 ID:zKAADBtpO
(えぇ…)


 
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:43:25.66 ID:Quxh9lPW0
え・・・?


 
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:44:24.41 ID:qHpNsc1V0


( ^ω^)「おい、ちょっと待て」

/#。゚ 3

( ^ω^)「おいタヌキ爺」

/ 。゚ 3

( ^ω^)「モーロクですか? おーい」

/ ,' 3「ブッ休よ……試練の時じゃ……」

( ^ω^)「こいつ……」

/ ,' 3「行かなければ破門じゃ」

( ^ω^)「はいきた破門きた 汚いさすが和尚汚い」

/ ,' 3「いいからいけ!」


こうしてブッ休は、町へ赴くことになった。




 
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:47:55.70 ID:qHpNsc1V0


( ^ω^)「あーくそー和尚きたねぇお」

( ^ω^)「逆手にとって訴えても……」

( ^ω^)「ガキの俺の話なんて信じてくれねーだろうし」

( ^ω^)「いくしかねぇお」

( ^ω^)「まぁ、なんとかなるだろ」

愚痴をこぼしながらテクテクと町への道を歩いていたその時。


ξ゚听)ξ「ブッ休ー!」

( ^ω^)「おっ おツンちゃん」

ξ゚听)ξ「どうしたの? 今丁度お寺に行く所だったの」

( ^ω^)「そうなのかお」



 
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:51:39.53 ID:qHpNsc1V0


世界観をぶち壊す金髪縦巻きロールの幼女、おツン。

何かとお寺にきてはブッ休達に色目を使う。

幼女ながらなかなかのビッチであった。

ξ゚听)ξ「町にいくの?」

( ^ω^)「そうだお おツンちゃんもくるかお?」

ξ゚听)ξ「うーん……どうせ暇だし、いこっかな」

( ^ω^)「おk 越後屋までいくんだお」

ξ゚听)ξ「えー? あの意地悪親父のとこ?」

( ^ω^)「だおだお」

町に住むおツンは、どうやら越後屋がしている意地悪を知っているようだった。



 
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:54:01.77 ID:qHpNsc1V0


ちなみにブッ休は「おツンちゃん」と言う時に「おちんちん」と言い間違えないように気をつけている。

( ^ω^)「おちんちんは何か知ってるのかお?」

ξ゚听)ξ「えっ?」

( ^ω^)(あ……)




( ^ω^)「おツンちゃんは越後屋について、何か知ってるのかお?」

ξ゚听)ξ「うん 知ってるわよ」

( ^ω^)「どんな意地悪をしてるんだお?」

ξ゚听)ξ「あのね……」



 
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:56:26.20 ID:kXgxENjx0
フガヘロンダスwwwwwwww



66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 20:59:11.84 ID:qHpNsc1V0


ξ゚听)ξ「町の真ん中に、大きな橋があるでしょ?」

( ^ω^)「うん」

ξ゚听)ξ「あの橋の入口に、越後屋があるんだけど……」

ξ゚听)ξ「その橋を越後屋が買い取って、立て札をつけたの」

( ^ω^)「立て札?」

ξ゚听)ξ「そう 意地悪なことを書いてある立て札」

( ^ω^)「なんて書いてあるんだお?」

ξ゚听)ξ「それはね……」

おちんちんはしょんぼりとしながら、言った。




 
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:00:39.37 ID:ozdEon17O
地の文で間違うなwwwww



 
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:03:16.92 ID:qHpNsc1V0



ξ゚听)ξ「このはしわたるべからず、って書いてあるの」

( ^ω^)「うわ」

ξ゚听)ξ「ね? 意地悪でしょ?」

( ^ω^)「それは困るんじゃないのかお?」

ξ゚听)ξ「うん……そこ渡れないと、もう一本遠くの橋までいかないといけないの……」

ξ゚听)ξ「でも越後屋は自分のものだからって、自分だけで使ってるの」

( ^ω^)「さすがの俺もそれは引くわ」

ξ゚听)ξ「でしょ? だからもう町の人達も呆れちゃって」

( ^ω^)「一揆でも起こしてぶち殺せば?」

ξ゚听)ξ「越後屋は……将軍様と繋がってるから……」

( ^ω^)「あーなるほど」



 
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:07:13.06 ID:qHpNsc1V0


ξ゚听)ξ「で、ブッ休は何をしに越後屋までいくの?」

( ^ω^)「その意地悪をやめさせにいくんだお」

ξ゚听)ξ「え!? ブッ休がそんな人の為になることを!?」

( ^ω^)「どういう意味だ」

ξ゚听)ξ「でも……大丈夫なの……?」

( ^ω^)「まぁ、なるようになるんじゃないかお?」

ブッ休はにこやかに笑うと、空を仰ぎながらこう言った。



( ^ω^)「主人公だし(笑)」


ξ゚听)ξ(えぇ…)





 
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:12:19.84 ID:qHpNsc1V0


そんなこんなで、ブッ休達は町に着いた。

久しぶりの町は活気にあふれ、それだけでブッ休は心が高揚した。

ブッ休はおツンの手を引き、囁く。

( ^ω^)「少し、歩こうか」

ξ゚听)ξ「いや、越後屋いこうよ?」

( ^ω^)「恋愛へ移行は無理か……」

ブッ休達は真っ直ぐに越後屋に向かった。

やがて橋が見えてきて、その横には大きな店、越後屋。

その店の前でニヤニヤとほくそ笑む男が一人。




(‘_L’)「わたるなよーw わたるなよーw」



( ^ω^)(うわ……)


 
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:13:11.14 ID:ozdEon17O
フwィwレwンwクwトwwwww


 
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:15:36.54 ID:IlyzmONwO
片腕が吹き飛ぶな、たぶん


 
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:15:36.49 ID:/Use98pCO
期待wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


 
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:15:59.09 ID:qHpNsc1V0


( ^ω^)「あんたが越後屋さんかお?」

(‘_L’)「ん? なんですか君は?」

( ^ω^)「旅の僧だ」

(‘_L’)「どうみても子坊主にしか見えませんが……」

( ^ω^)「黙れお 町の人が困ってるんだお」

(‘_L’)「これはこれはw いきなり不躾な方ですね」

( ^ω^)「あんたには負けるお」

ξ゚听)ξ「そーよ! 意地悪はやめてよ!」

(‘_L’)「ほう……」





(‘_L’)「なかなかイイ幼女じゃないですか……」


( ^ω^)(えぇ……)

ξ゚听)ξ(ロリコンかよ……)


 
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:16:06.07 ID:Quxh9lPW0
フィレンクトはそんなこと言わない


 
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:17:28.45 ID:ozdEon17O
>>81
ヒント:アルファとは別人ていうかただのそっくりさん

83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:18:02.95 ID:Rh8r3BPcO
わかった!こいつはフィンレクトだ!


 
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:19:23.70 ID:qHpNsc1V0



(‘_L’)「これはなかなか、そそられますね」

( ^ω^)「何言ってんだお」

(‘_L’)「かつて幼女に手を出し……その親に片腕を飛ばされた身ですが……」

(‘_L’)「フフフ……傷口が疼くわ……」

( ^ω^)(イっちまってる……)

ξ゚听)ξ(やだ……怖い……)

(‘_L’)「まぁ幼女は後で頂くとして、意地悪とは?」

( ^ω^)「とぼけるなお あの立て札のことだお」

(‘_L’)「あぁ、あれですか(笑)」



85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:20:03.57 ID:Quxh9lPW0
やっぱフィレンクトじゃねぇかwww怒られとけwwww


 
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:20:38.97 ID:ozdEon17O
その発想はなかった。


既に腕が無かったとはwwwwwwwwww


 
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:20:57.61 ID:q2aIJ7MtO
越後屋悪すぎるwww


 
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:22:54.28 ID:qHpNsc1V0


(‘_L’)「私の所有物をどうしようと、私の勝手じゃないですか?」

( ^ω^)「それで町の人が困ってるんだお もう少し考えろお」

(‘_L’)「ほう……私に意見すると?」

すると越後屋は背を向け、片腕を上げた。


(‘_L’)「この町が繁栄したのは、この越後屋フィンレンクトがあってこそ!」


(‘_L’)「だから私は私の好きにするだけだ! 誰にも文句は言わせん!」


( ^ω^)(うっぜぇ……)




 
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:24:40.99 ID:ozdEon17O
一店舗だけで町が繁栄するなんて、マジパネェっす越後屋さん!



 
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:27:43.21 ID:qHpNsc1V0



(‘_L’)「別に渡りたいなら、渡ればいいんじゃないですか?」


(‘_L’)「泳ぐとか(笑)」


ξ#゚听)ξ「くっ……!」

( ^ω^)「……」

(‘_L’)「赤くなった顔も可愛らしいですね フヒヒwww」

( ^ω^)「おツンちゃん」

ξ゚听)ξ「え?」

( ^ω^)「ここは僕に任せるお」








(‘_L’)(おちんちん……だと……?)




 
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:29:26.22 ID:ozdEon17O
お前wwwww聞き違いってレヴェルじゃねーぞwwwww



 
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:30:50.49 ID:qHpNsc1V0



するとブッ休は、橋の手前で座禅を組み、精神を集中し始めた。


( ^ω^)(このはし……わたるべからず……)


( ^ω^)(どこかにきっと……突破口があるはずだお……)


( ^ω^)(このはし……はし……)


(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク」


ブッ休が、とんちモード(スピリチュアルファンタジスタ)に入った。



 

 
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:34:19.94 ID:q2aIJ7MtO
スピリチュアルファンタジスタwwwww


 
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:34:24.25 ID:qHpNsc1V0


ξ゚听)ξ「ブッ休……頑張って……!」

拳を握り、ブッ休を応援するおツン。

そんなおツンを見て勃起するフィンレンクト。

見ればいつのまにか、周囲に人だかりができていた。

皆の視線を一身に浴び、ブッ休は精神kskを続ける!


(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク……」


空気が、歪んだ。



 
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:36:36.41 ID:qHpNsc1V0




ks……k……

                 k……s……k……


        高鳴る鼓動。



      ksk……ksk……!


        繋がる意思。



     呼 応 す る k s k !!




       『 k s k ! !』




 
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:37:18.13 ID:Quxh9lPW0
ksk


 
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:37:26.71 ID:IlyzmONwO
挿入歌入りまーす


 
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:39:30.54 ID:ozdEon17O
挿入歌はくねくねダンサーズによる本物のヒップホップだな


 
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:39:57.48 ID:qHpNsc1V0


町民『ksk!ksk!』


町民が、一体となり叫ぶ。

ksk、kskと。

ブッ休の空気を肌に感じ、共鳴したのだ。


町民『ksk!ksk!』

ξ゚听)ξ「ksk!ksk!」




(‘_L’)「幼女! 幼女!」

一人だけ、違った───






(  ω )「ポクポクポクポクポクポクポクポクポク───」



 
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:40:48.25 ID:Quxh9lPW0
ブッ休!ブッ休!


 
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:41:45.00 ID:q2aIJ7MtO
ksk!ksk!


 
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:42:30.00 ID:IlyzmONwO
嗚呼、成る程……俺はさっきまでブーンはアホだと思ってたが、そうじゃなくて町全体がアホだったんだな

 
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:42:39.92 ID:ozdEon17O
幼女!幼女!


 
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:43:20.07 ID:qHpNsc1V0




( ^ω^)「ブッ」





町民(えぇ……)





ブッ休が、確たる答えを掴んだ。



そしてその答えを。


ベストアンサーオブブッュウ
約束されし勝利の剣を──抜いた──


 
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:43:56.03 ID:Xqh6+8sY0
(えぇ……)


 
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:44:20.27 ID:neH24i3cO
(ええ…)


 
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:44:26.66 ID:ozdEon17O
ブッュウ……どう発音すりゃいいんだ……?


 
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:44:42.48 ID:Quxh9lPW0
ベストアンサーオブブッュウ
1は後でこれを発声してうpの刑な


 
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:46:18.90 ID:qHpNsc1V0


( ^ω^)「みんな」

ブッ休は振り向き、注目する町民達を見た。

( ^ω^)「答えを、見つけたお」

町民「ざわ……ざわ……」









(‘_L’)「さわ……さわ……」

ξ#゚听)ξ「どこさわってんのよ!」




 
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:47:23.25 ID:q2aIJ7MtO
越後屋w


 
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:48:06.91 ID:Quxh9lPW0
手を出すとはロリコンの風上にもおけんな


 
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:48:18.09 ID:ozdEon17O
もう片方の腕切断しようぜwwwww


 
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:49:52.05 ID:nJvIs3pq0
ワロスwwwwww


 
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:50:38.33 ID:qHpNsc1V0


ブッ休はゆっくりと歩き出した。

そして止まった先には、あの立て札。

( ^ω^)「……」

そして、おもむろにそれを引き抜いた。



町民『な……!?』

( ^ω^)「さぁ、俺についてくるんだお」

ブッ休が、歩く。

橋の上を、堂々と。


(;‘_L’)「なッ!? 馬鹿なッ!?」


ブッ休の後に、町民達も続く。


 
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:51:56.28 ID:nJvIs3pq0
なんだと……


 
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:52:08.31 ID:ozdEon17O
どんな展開が待ってる支援!


 
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:52:16.00 ID:ArlaRBmf0
ざわ・・・

     ざわ・・・

 
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:53:14.19 ID:qHpNsc1V0


( ^ω^)「簡単な、ことだお」




( ^ω^)「皆で渡れば、怖くない」




町民『皆で渡れば……怖くない!』



( ^ω^)「そうだお! こんなもんははなっから無視すればいいんだお!!」



町民『天才現る!天才現る!』


(‘_L’)「ちょ、ちょっと?」




 
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:54:54.93 ID:nJvIs3pq0
天才現る!!天才現る!!


 
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:57:21.33 ID:bNT+8vb50
ダメだこいつら…早くなんとかしないと


 
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:57:45.01 ID:qHpNsc1V0



そして町は、ブッ休と一つになった。


歓声が巻き起こり、橋の真ん中でブッ休の胴上げが行われた。


(‘_L’)「……皆で力を合わせる……私は……大切な事を忘れていたようだ」


それを見て、フィンレンクトは悔しそうに顔を伏せた後に、笑った。

(‘_L’)「私には……あの中に加わる資格などない……か……」

寂しそうに背を向け、彼は越後屋の中へと戻って行った。


町民『わっしょい! わっしょい!』









そして橋は倒壊した。



 
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:58:14.03 ID:IlyzmONwO
後の農民一揆に繋がる原型である


 
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 21:59:01.55 ID:HiFAG/kR0
橋っー!


 
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/01/15(木) 22:00:12.06 ID:qHpNsc1V0


※アイキャッチ


('A`)「ブッ休!」


(´・ω・`)「ブッ休!」


( ・∀・)「ブッ休!」


( ^ω^)「あわてないあわてない ひとやすみひとやすみ」


第一話、完。




TOPへ 戻る 次へ

inserted by FC2 system